荒川は、岩淵で隅田川を分流する。かつては隅田川が荒川の本流だったが、現在では荒川放水路が荒川本流となっている。ここには、現在二つの水門がある。上流側の赤い水門(赤水門)と、その少し下流側の青い水門(青水門)である。赤水門は、放水路開削時に設置されたもので、現在ではその使命を終えているが、歴史的建造物として保存されている。青水門は昭和57年に完成したもので、現在はこちらが使用されている。ここで、荒川から隅田川に流れ込む水量を調節しているのである。
このコースは、3年前に平井→赤羽の方向に歩いたことがあるが、このたび荒川クリーンエイド2003に参加した帰りに、逆の方向で歩きなおしてみた。2003年10月19日のことである。
赤羽駅〜岩淵水門〜平井大橋〜平井駅(JR総武線) 約16Km
青水門を通って隅田川を渡る。これから先は荒川に沿って右岸を歩くことになる。このあたりの河川敷はゴルフ場となっており、緑の芝生が心地よい。やがて、対岸には青い芝川水門が見え、遠くには鹿浜橋が見えてくる。この橋には環状7号線(環七)が走っている。
橋を過ぎて少し行くと、堤防上でなにやら工事をやっている。新田地区のスーパー堤防(高規格堤防)の工事である。これは、堤防を高規格化し、洪水災害を防止するとともに堤防上を人の住める街にしようというものである。荒川では、ここから先の下流でも何箇所か工事が進行中である。
新田地区の先で、一旦離れていった隅田川が、また荒川に近づいてくる。少し先で、荒川土手から隅田川の川辺のテラスに直接下りることができる。ここで隅田川に下りてテラスを進めば、豊島橋を渡って豊島5丁目団地方面に出ることができる。なお、このあたりの堤防j上はちょっとした公園になっているが、これはスーパー堤防の完成した姿である。
荒川土手をさらにまっすぐ進むと、特徴のある荒川アーチ橋が見えてくる。これは、首都高王子線の橋で、ダブルデッキニールセンローゼ桁橋という形式だそうである。さらに,その下流には江北橋が見えてくる。この江北橋は墨田川の豊島橋に接続している。
江北橋を過ぎると、また「小台1丁目地区高規格堤防工事」の看板が出ている。先ほどと同じように、堤防の高規格化と高層住宅の工事が進んでいた。その先には扇大橋がある。
扇大橋の少し下流側に、「あらかわ福祉体験広場」というのがある。「荒川で車イスを体験してみよう」という趣旨で設けられたもので、誰でも気軽に車イスの体験ができる。コースには、坂道、階段などの様々なバリアーや車イス用のトイレなども設置されている。受付の人に言えば、いつでも誰でも体験できる。5、6人の人が、実際にコースを回っていた。
その先の河川敷は野球場が連なっており、それぞれに応援の人々も多い。まさにスポーツの秋たけなわである。
やがて、遠くに赤い橋桁の西新井橋が見えてくる。土手下の散歩道では、サイクリング、ジョギング、のんびり散歩をする人など、それぞれに爽やかな午後のひと時を楽しんでいる。
西新井橋を過ぎると、千住新橋が見えてくる。この二つの橋の間にも野球場、サッカー場が多く、多くの人が集まっている。
千住新橋の少し先には、千代田線、常磐線、東武伊勢崎線の3本の鉄橋が並んで架かっている。鉄橋付近の護岸は階段状になっていて、水辺のすぐ近くまで行くことができる。釣りをする人、階段に腰をおろし川を眺めている人、みんなのんびりとしている。広々とした川辺の公園である。
さらに少し行くと、京成線の鉄橋、それに並行して新堀切橋がある。この付近にも、野球場、サッカー場が連なっている。何か試合が終わったのだろうか、若者達が帰り支度を始めていた。
新堀切橋を過ぎると、首都高6号線の2段になった橋が見えてくる。この橋の下に旧綾瀬川の水路が残っている。隅田川がすぐ近くに迫っており、この水路で、荒川と隅田川が結ばれている。大きな水門があるが、普段は開けられており、隅田川と荒川が自由に船舶通行できるようになっている。
さらに歩いてゆくと、四ツ木橋、新四ツ木橋が見えてくる。四ツ木橋は国道6号線の橋である。この付近にも野球場、サッカー場が多い。橋を過ぎると、京成押上線の鉄橋、木根川橋と続く。木根川橋を過ぎると、対岸に首都高速の「かつしかハープ橋」が見えてくる。
対岸には、ハープ橋の少し先に中川水門がある。中川と荒川がこの水門で接続されている。水門は普段は開いており、船舶通航が可能である。
対岸の中川水門に対応して、こちら岸には木下川排水機場というのがある。荒川放水路の掘削により、旧中川が分断され、旧水路が一部残された。この排水機場は、旧中川水路の排水機能を担っている。
なお、この付近でも「平井7丁目高規格堤防工事」をやっていた。2、3年後に今日歩いたコースを歩きなおしたら、あちこちで堤防の様子が変わっているだろう。
やがて平井大橋が見えてきた。今日の荒川ウォーキングはここまで。橋に到着したのは15:40頃だった。秋の日はつるべ落し、もうすっかり夕方の日ざしだった。ここからJR平井駅までは800mほどである。
  

青水門(昭和57年完成)
赤水門(歴史的建造物)
平井大橋
平井大橋遠景
平井7丁目高規格堤防工事
木下川排水機場
対岸の中川水門
かつしかハープ橋
木根川橋
四ツ木橋、新四ツ木橋
広々とした川辺の公園(常磐線等鉄橋付近)
首都高6号線橋、旧綾瀬川水路付近
新堀切橋、京成線鉄橋付近
本格的な野球の試合(西新井橋付近)
のんびりサッカー観戦(千住新橋付近)
サイクリング、ジョギング,散歩を楽しむ人たち
あらかわ福祉体験広場
(扇橋下流付近))
小台地区スーパー堤防工事
河川敷の野球場。応援団も大賑わい
江北橋
荒川アーチ橋(首都高王子線)
荒川土手より隅田川豊島橋方面を望む
新田地区スーパー堤防工事現場
鹿浜橋(環七)
ゴルフ場と芝川水門
荒川を歩く 2
岩淵には赤水門、青水門をはじめ、荒川知水資料館、公園、バーベキュー場など見どころや遊び場が多い。ここから荒川を下れば、様々な橋、広々とした川辺のグラウンドなど、次から次に現われてなかなか楽しい。今日はすべてのグラウンドで、何かしらスポーツが行われており、ヤングパワー全開だった。また、3箇所でスーパー堤防の工事をやっていたが、次に歩くときにはどのようになっているか楽しみである。
見どころなど