岩淵水門のすぐ上流に新荒川大橋がかかっている。また、その少し先にはJR京浜東北線などの鉄橋がある。鉄橋手前のグラウンドでは、野球の試合がもう始まっていた。鉄橋の下を通り抜けると、その先は河川敷のゴルフ場になっている。ここにもプレーを楽しむ人の姿が見えた。今日はよい天気だ。
河川敷の長いゴルフ場が尽きると、隣接して打ちっぱなしのゴルフ練習場がある。私はこの近くの北区滝野川に住んでいたことがあり、この練習場には一時期、休みのたびに足を運んだものだ。来なくなってからもう20年以上も経つが、まったく変わっていない。すぐそばに東北、上越新幹線と埼京線の鉄橋、少し離れて戸田橋がかかっているが、ここの風景は一変した。子供が小さい頃、この辺の草原で一緒に遊んだものだが、背後には優美なアーチ橋の戸田橋があった。鉄道鉄橋は当然まだなかったし、この場所については今昔の感がある。
この地点に、ちょうど海から25Kmの標識があった。
のんびりと土手の上を歩いてゆくと、ちょっとした東屋があり、ベンチも置いてある。特に日差しの強いときなどは、こういった休憩場所があると大変助かるものだ。
この辺の河原は、葭原がそのまま残されており、その中に残されている水溜まりには白鷺の姿も見えた。本流にはちょうど練習中のボートが通りかかった。対岸には戸田ボート場があり、東京オリンピックにはボート競技の会場になったものだ。現在では戸田公園として整備されているいる。また、戸田ボートレース場として大勢の人が集まる場所にもなっている。
やがて、笹目橋が見えてくる。国道17号線の新大宮バイパスで、大変交通量の多い道である。塗装工事中のようで、作業用の足場が組まれていた。ところで、荒川土手の外側に平行して新河岸川が流れている。この川は、川越方面に源を発し、岩淵で隅田川と合流するのだが、この辺でも荒川土手のすぐ脇を流れている。水質も悪くはないようで、釣糸をたれている人がいた。荒川とは違った趣のある川である。
今日は、これまでほぼ土手の上を歩いてきたので、少し水辺に近づくことにする。水辺には土手の上とは違う風景が広がっている。葭原を突っ切って水辺に出ると、釣人のための足場が整然と作られている場所があった。料金を取る釣り場などではよく見られるが、一般の川でこのような設備が整えられているのは珍しい。目を上流方向に転じると、長大な橋が見える。外環自動車道の幸魂大橋である。
幸魂大橋の下を通り抜け、上流側から改めて橋を眺める。橋の先方にハープ橋が見えるが、その下は彩湖になっている。こちらは次の機会に訪れる予定だが、荒川の洪水調整池となっている施設である。荒川本流もこの辺では広々と、ゆったりとした流れとなっている。左側の細い水路は、朝霞水門を介して新河岸川と通じている。
朝霞水門は、新河岸川と荒川を結ぶ水門である。洪水時には新河岸川のほうが早く水位が上がるので、あふれた水を荒川に放水するための水路であり、水門である。新河岸川の本流は、普段はこちらには流れない。あくまでも水位上昇時のあふれた水の放流である。
やがて、武蔵野線の鉄橋が近づいてくる。西浦和駅は川の対岸にあるので、鉄橋を渡れるものなら渡りたいところだが、そうはいかない。この先の秋ヶ瀬橋まで行かなければ川は渡れない。こういうときには、橋がやけに遠くに見える。天気もいいし、のんびり歩きましょう。
遠くに見えていた橋も、歩いてみればそんなに遠くはない。程なく橋に到着し、橋を渡る。道は県道、浦和東村山線(志木街道)で交通量は結構多い。橋からは浦和、埼玉新都心方面がよく見えた。この近くに田島ヶ原のサクラソウ自生地があるはずだがどの辺だろう。次回はサクラソウの咲く時期に来てみよう。橋を渡ってまっすぐに進み、国道17号線にぶつかったら右に曲がって少し行けば武蔵野線西浦和駅に着く。



秋ヶ瀬橋より埼玉新都心方面を望む
秋ヶ瀬橋(県道、浦和東村山線)
遠くに秋ヶ瀬橋が見える。西浦和駅へはあの橋を渡る
武蔵野線鉄橋
朝霞水門と新河岸川を結ぶ水路
朝霞水門(新河岸川の洪水放流調節用)
幸魂大橋付近の荒川(右側に彩湖がある)
幸魂大橋(上流側より)
幸魂大橋を望む(下流側より)
荒川、水辺風景(幸魂大橋付近)
荒川と平行して流れる新河岸川
笹目橋(新大宮バイパス)
東屋より対岸の戸田公園方面を望む
土手の上の東屋。休憩にちょうどよい
岩淵から秋ヶ瀬橋まで、気持ちのよい土手上の道が続いています。時々は土手を降りて川辺に近づいてみましょう。このコースも川辺の散歩を満喫できるはずです。なお、戸田橋で対岸に渡り、荒川左岸を歩くのもよいかもしれません、。こちら側には戸田公園、ボート練習場などのほか、幸魂大橋を越えてからは彩湖の様子などを見ることもできます。

見どころなど
新幹線鉄橋と戸田橋(後方)
ゴルフ練習場。20年以上前に私もよく通った
ゴルフ場からJR鉄橋を望む
京浜東北線鉄橋とグラウンド
新荒川大橋
赤水門も水面に映えて鮮やかだ
土手から見る満開の桜(荒川知水資料館付近)
赤羽駅から岩淵水門まではこれまで何回も歩いているが、歩く道は一定していない。とにかく川の方向(東)に歩いてゆけば必ず川にぶつかるので、あまり道筋はこだわらなくてよい。やがて荒川の土手が見えてきて、それを登ればそこには荒川の世界が広がっている。
今日は3月28日。ちょうど桜の開花時期で、土手の上からは満開の桜の花を眺めることができた。赤水門も水面に映えて鮮やかだ。
岩淵水門〜新荒川大橋〜京浜東北線鉄橋〜戸田橋、新幹線鉄橋〜笹目橋〜幸魂大橋〜武蔵野線鉄橋〜秋ヶ瀬橋〜西浦和駅    約17Km

荒川を歩く 3

このコースも5年程前に歩いたことがあるが、記憶がやや薄れたきたので今年(2004年)になって再び歩きなおした。ただし、前回は左岸を歩いたのだが、今回は右岸を歩くことにした。