鉄橋の先には、右手に荒川本流、左手に彩湖が広がる
鉄橋先の土手の様子
その先には、武蔵野線鉄橋がある
武蔵野線鉄橋
さくらそう水門
田島ヶ原サクラソウ自生地散策
武蔵野線の西浦和駅で下車し、広い国道17号線に沿って大宮方面に少し歩き、交差点を左に曲がって県道を700mくらい歩くと、荒川の河原方面に降りてゆく道があります。この辺の河原一帯は田島ヶ原と呼ばれ、国の特別天然記念物サクラソウの自生地として保護されています。
田島ヶ原から荒川土手に上ると、下流側にさくらそう水門があり、これを渡る
春の休日田島ヶ原サクラソウ自生地と彩湖を散策しました     
説明版からの抜書き
サクラソウはサクラソウ科サクラソウ属の多年生草本で、やや湿った場所に成育し、荒川流域など一部を除けば、ほとんどが火山のふもとや高原に限られています。遺伝的な変異が多い植物で、花の大きさや色・花弁の形や幅、花茎の長さなどに種々の変異が生じます。
この変異を鑑賞することが江戸時代に流行し、多くの品種が育てられ、日本固有の園芸植物として発達しました。現在も約350品種の園芸サクラソウが栽培されていますが、その大部分の原産地は荒川流域の自生地と言われています。かつて、荒川流域には、錦乃原、戸田ヶ原、浮間ヶ原、尾久の原、千住の原など各所にサクラソウの自生地がありました。しかし、河川改修や開発などによりその多くが失われ、まとまった規模のものは田島ヶ原だけとなっています。現在、田島ヶ原では、約4.12haの指定地に推定約150万株のサクラソウが生育しており、サクラソウの自生地としては国内最大規模です。また、園芸植物の原種の群生地が大都市近郊に残っていることは奇跡ともいえ、世界的に見ても貴重な存在です。

荒川はこれまで幾度となく氾濫を繰り返してきました。洪水の被害を防ぐために上流のダム群や中流域の調節池などが計画され、現在建設中です。この彩湖はそれらの治水施設のもっとも下流に位置しています。
要するに、洪水に備えた遊水地ですが、通常は市民の憩いの場として親水ゾーン、自然保存ゾーン、野外活動ゾーンなどにゾーニングされています。周囲約8Km、途中の管理橋を渡って戻れば1時間弱で散策できるコースです。自然に親しみながら、荒川の治水について考えてみるのもよいでしょう。



彩湖上流端から下流方向を望む
「田島ヶ原サクラソウ自生地」標識
田島ヶ原へ降りてゆく道
この辺り一帯は田島ヶ原と呼ばれ、昔からサクラソウが自生していた。現在でも、人間が手を加えることなく自生しているということで、ここのサクラソウは国指定の特別天然記念物となっている。
県道(浦和、東村山線)が秋ヶ瀬橋にかかる手前で、河原に降りてゆく道がある。これを降りて行ったところが田島ヶ原で、車の駐車場もある。
サクラソウの自生地というと、サクラソウが広い野原一面に咲き乱れている姿を想像する方が多いだろうが、実際はそんなに広い範囲に一面に咲いているわけではない。あくまでも他の植物と共生してその一部に慎ましやかに咲いているのである。
しかし、スペースは慎ましやかでも、かたまるとさすがにあでやかで人目を引く。
サクラソウがかたまって咲いている部分
サクラソウの自生地は、現在はサクラソウ公園として整備され、柵が設けられて柵の中には入れないようになっている。なお、この見学通路もサクラソウの開花時期(4月1日〜5月10日)の間は、午前7時から午後6時までと制限されている。夜陰に乗じて踏み荒らされたり、盗掘されないようにとの配慮だろう。
サクラソウ公園の様子
サクラソウ個体のアップ
サクラソウ軍団のアップ
彩湖を渡る幸魂大橋(東京外環自動車道)
彩湖中間部の管理橋の辺り
彩湖全体の案内図 (図の上方に荒川本流が流れ、右が上流方向)
荒川を歩く

5年前に荒川を歩いたとき、ちょうどサクラソウの開花時期だったのに場所がわからず通り過ぎてしまったので、最盛期にもう一度行ってみたいと思っていました。2004年4月17日(土)、今度は場所もしっかりと確かめ、開花時期も確認した上で、サクラソウ観察に出かけました。

田島ヶ原のサクラソウを堪能した後、荒川土手に上り、土手の上を下流側に少し歩くと、左手に大きな貯水池が見えてきます。これは、荒川の洪水を防ぐための治水施設で、彩湖と名づけられています。
彩湖散策