M6からA500号線の分岐
バスはここでM6から左にそれ、ストーク・オン・トレントの町に向かう
 

ウェッジウッド・ビジターセンターの案内標識が立つ辺りの様子

M6の道路標識(左マンチェスター、右リバプールの分岐付近)
ランカスターからM6で、一路南下を続ける

イギリス旅行 第1日目

ストーク・オン・トレントのウェッジウッド・ビジターセンター見学後、ウッドストックのブレナム宮殿へ。ロンドン宿泊



この日は、ランカスターからロンドンまで400Kmを超えるバスの旅である。途中、まず、ストーク・オン・トレントにある陶磁器メーカー、ウェッジウッドのビジターセンターを訪れる。ここで工場見学や買い物などをした後、ウッドストックのブレナム宮殿に向かう。世界遺産となっているブレナム宮殿では、主にその庭園を見学する。そのあとロンドンに向かい、ロンドンで宿泊する。


ランカスター市街散策
私たちが2連泊したホテル、「ロイヤルキングス・アームズ」はランカスターの街の中心部にある。ホテルの部屋から外を見ると、古い立派な家並みが続いている。荷物の支度が終わり、朝食を済ませてから出発までにまだ30分ほどあったので、私たちはホテルの近くを散策した。ホテル前のメイン通りには仕事に向かう車や歩行者の姿が見られるが、地方小都市の静かな朝の風景である。少し歩くと、丘の上にランカスター城の建物の一部が見えた。近くまで行ってみたいところだが、時間もないので散策はそこそこにしてホテルに戻った。

ウッドストックからロンドンへ
庭園めぐりを終え、バスでブレナム宮殿を出発したのは16:20頃だった。バスは再びM40に入り、一路ロンドンに向かう。車窓からはこれまでと同じように田園風景と平坦な道が続き、高速道路を1時間ほど走ってロンドンの郊外に着いた。M40はA40に変わり、次第に東京の首都高のような感じになる。やがて一般道路に降り、ロンドン市街の混雑した通りを走るようになる。

ランカスターからストーク・オン・トレントの「ウェッジウッド・ビジターセンター」まで
バスは8:30に出発した。まず、これから約150Km、2時間ほどかけてストーク・オン・トレントに向かう。今日は、ロンドンまで約400Kmにも及ぶバス旅なので、ぼんやり過ごしていたら、バスがどのような道を通ったのか、後で推定することも出来なくなる。私は、バスの最前列(2列目)に陣取り、出来るだけポイントになりそうな写真を撮ることにした。私の行動は多少奇異に見えたらしく、あとで同行の男性に「途中の写真をたくさん撮っているようですが、何か調べているのですか」と聞かれた。「イヤァー、通った道をあとで思い出すためです」といったら、「ア、そうですか」と納得してくれたようだった。
バスはホテルを出ると、少し街の中を走ったあと郊外でM6に入った。バスは快適に南下を続け、左にマンチェスター、右にリバプールの分岐標識を見てしばらくすると、M6からA500に移った。A500を少し行くとストーク・オン・トレントの一般道となり、林の中に「ウェッジウッド・ビジターセンター」の案内標識が見えてきた。

ストーク・オン・トレント。ウェッジウッド・ビジターセンタ
私は陶磁器についてはほとんど何も知らないのだが、英国のウェッジウッドの名前は聞いたことがある。今日の最初の見学地は、このウェッジウッドの工場とファクトリーショップなどがある「ウェッジウッド・ビジターセンター」である。
まず、ストーク・オン・トレントと陶磁器のかかわりについて、ガイドブックによれば、『陶磁器の逸品として名高い英国のボーンチャイナ。ストーク・オン・トレントはその発祥地であり、ビクトリア朝時代から陶磁器産業で栄えてきた町。今も、ウェッジウッドをはじめとする30以上の陶磁器工場、ファクトリーショップなどが集まり、まさに「陶器の里」というにふさわしい』とある。
バスは10:30頃、ウェッジウッド・ビジターセンターに着いた。はじめに簡単な説明を受けたあと、工場で作業工程の一部を見学、展示室で名品の鑑賞と続き、最後にショップに案内される。私たちは、今回の旅での主な買い物としてこの「ウェッジウッド製品」を想定していたので、ここで少し念入りに見て回った。結局、紅茶カップとソーサーを二組買った。日本の店でも見かけるものだが、本場で買ったという思いを抱きながら、帰国してから毎日、このカップでアフタヌーン・ティーを飲んでいる。
ビジターセンターの中にレストランがあり、そこで昼食となった。旅行会社の日程表を見ると、「ウェッジウッドの食器にて食事をお召し上がりください」と書いてあるが、まったく印象に残っていない。また、このときのメニューはポーク料理となっているが、これもどのようなものだったか思い出せない。どうも、今回の旅は、食事に関しては印象が薄い。

ストーク・オン・トレントからウッドストックのブレナム宮殿へ
昼食も終わり、12:40頃バスはビジターセンターを出発した。次のウッドストックまでは約200Kmもの距離がある。バスは同じ道を通ってM6に戻り、M6をしばらく走る。バーミンガム付近でM6と分かれてM5に移り、さらに少し先でM42に移る。M42は途中でM40に変わり、オックスフォード方面に向かう。オックスフォードの手前でA34に移り、A44を経てウッドストックに至る。ここまでほとんど高速道路なので、ポイントの写真とつき合わせて、前述のルートを割り出すことが出来た。これが、網の目のように張り巡らされた道路の中からプロのドライバーが選択する最適ルートなのだろう。

ウッドストック、ブレナム宮殿とその庭園
ウッドストックという町は、大学の町オックスフォードの中心部から北西10数Kmほどのところにある。ここには、ブレナム宮殿があり、チャーチル首相が生まれた宮殿として知られている。宮殿のまわりには広大なイギリス式庭園が広がっており、宮殿と庭園が一体となって、世界遺産に登録されている。
バスは一般道路からブレナム宮殿への入口門を通って宮殿の敷地内に入った。ここから、はるか先に宮殿の建物が見える。敷地内の私設道路を通って、メインエントランス前の駐車場に着いたのは15時頃だった。我々は、時間の都合で宮殿内部の見学は省略し、広大な庭園の見学、散策を行うことになっている。

ロンドン市街中心部の中華レストランへ
バスは渋滞するロンドン市街の道路を走り、やがて、街の一角で我々を下ろし走り去った。我々はこの近くのレストランで夕食をとることになっている。この日のメニューは、このツアーではじめての中華料理である。このレストランの場所は、ピカデリー・サーカス付近の中華街の一角になるのだろうか。レストランに着いたのが18時頃。食事を終わって再びバスに乗ったのは19時頃だった。
バスは渋滞の道路をのろのろと走り、ロンドン市街西のハマースミスにあるホテル(ノボテル・ロンドンウェスト)に到着したのは20時を過ぎていた。このホテルには明日も連泊し、ここから2日にわたってロンドン市内を見物することになっている。

ホテル付近の町の様子
メインの通りを少し行くと、遠くにお城の建物の一部が見えた。あれはランカスター城だろう

ホテル前の町の様子
ホテルはランカスターの町の中心部にあり、まわりには古い立派な建物が並んでいる

ロイヤル・キングスアーム・ホテルの部屋から眺めた風景
穏やかな朝の町の様子を望むことができた

購入した紅茶カップとソーサー
(参考) カップ:22ポンド
ソーサー:17ポンド
(消費税15%込み。免税処理により税金分は返戻)

正面入口前のウェッジウッド像
ジョサイア・ウェッジウッドは1730年ストーク・オン・トレントに生まれる。1769年、ウェッジウッド・カンパニーを創業。陶芸の発展に寄与し、後にイギリス陶芸の父と称される

ウェッジウッド・ビジターセンター正面
正面入口から進むと、工場工程の一部見学、名品の展示室、ショップなどが続いている。右手にはレストランなどがある

A34(オックスフォードへの分岐付近

M5(バーミンガム南西付近

M40(オックスフォードへ40マイル標識付近)

ブレナム宮殿庭園散策
我々は宮殿についての簡単な説明を受けたあと、庭園入口から庭園内に入った。ここから先は自由行動なので、私たちはのんびりと庭園の散策をはじめた。すぐ近くにウォーターテラスという噴水の園地がある。噴水のまわりを巡ってから、広い芝地に出て少し行くと、ローズガーデンが見えた。入ってみると、時期的にはやや遅いので、種類によっては花の時期が過ぎたものもあるが、大方はまだ咲き残っていた。
ちなみに、私たちの参加した今回のツアーは、「バラが美しい5,6,7月限定」ということで、英国内各地のバラ園を巡るというのが一つの目玉になっている。7月半ば過ぎといえば日本ではバラの季節はとっくに過ぎているが、英国ではまだバラの季節である。しかし、さすがにこの頃になると、花がしぼみ、枯れかけたものも目につくようになる。私たちが参加したのは、この期間限定ツアーの最終回である。
ローズガーデンを出て、芝地の縁に続いている林間の道を進む。木々の間から池が見えるので、坂道を下って池のほとりに出る。池は想像以上に大きく、舟遊び用のボートや休息施設なども建っている。この池は人工池であり、林の木々もほとんど後から植えられたものだという。イギリス式庭園というのは、いかにも自然のままのように造園するやり方で、人工的に幾何学模様などに造園するフランス式庭園とは、はっきりと異なる。
庭園散策の時間は1時間くらいとってあるのだが、とても全部をまわりきれるものではない。池の周りを少し巡って、林を抜け芝地を通ってもとの場所に戻った。広大な庭園の一部を巡っただけだが、この広大な庭園と豪壮な建物が王室の所有でもなく一公爵の私邸で、しかも300年近くも所有者が同じというのはすごい。さすが、伝統を重んじる貴族の国イギリスというところだろうか。

宮殿正面
前庭を突っ切ると宮殿建物の正面入口になり、これを入ると中庭のまわりに建物がコの字形に建っている

宮殿建物へのメインエントランス
宮殿に入るためのメインの門であり、立派な門扉がある。この門をくぐると前庭になる

ブレナム宮殿敷地への入口
ここから私有地内に入る。宮殿の建物は正面遠くに見える道の両側は並木で、広い芝地が広がっている

ブレナム宮殿
マールバラ公ジョン・チャーチルが、スペイン継承戦争(1701〜1714)のブランハイム(ブレナム)の戦いで立てた戦功によって当時のアン女王から恩賞として与えられた大邸宅。バロック様式で、建築家ジョン・ヴァンブラの設計による。彼の子孫で、第二次世界大戦中の首相であったウィンストン・チャーチルの生家でもある。1987年に世界遺産に登録された。

大きな人工の池
池のほとりに立つと、人工の池とは思えないほど広く、ボート遊び用の施設なども建っている

芝地に隣接した林
ほとんど植樹されたもので、形のよい巨樹も多い

広大な芝地
芝生に座ったり、寝転んだり、ちょっと新宿御苑に似ているが、こちらのほうがずっと広い

ローズガーデンにて

庭園の芝地から宮殿を望む

ロンドン市街地のA40
キングスクロスの辺り。東京の首都高に似た感じである

M40からの車窓風景
田園の続く、イギリスでは見慣れた風景である(オックスフォード付近)

M40の様子
M40はバーミンガムからオックスフォードを経てロンドンに向かう幹線道路である

中華レストラン前の通りの様子
それほど広い道ではないが、二階建てのバスが頻繁に通り、人通りも多い道路である

中華レストラン付近の様子
大変に人通りが多い。ピカデリーサーカス近くのチャイナタウンだろうかいきなりロンドン市街に入ったので、土地勘がまったく働かない

ウォーターテラスよりメインの建物を望む
中庭から庭園に出るとすぐ近くに噴水のある「ウォーターテラス」があり、客人の目を楽しませるようになっている

中庭からメインの建物を望む
ブレナム宮殿は、イギリスのバロック建築を代表する宮殿で、
18世紀はじめに建てられた