山の頂上より海側を望む
はるか眼下に青い海が広がっている

山の頂上よりエズ村の教会を望む
写真左上から右にかけてこれから走る懸崖道路が続いている

モンボロンの丘から眺めるニースの町並みとフレンチ・リビエラの海岸線

第1日目(2006.4.9)
 成田〜パリ〜ニース(泊)
第2日目
 ニース〜エズ〜モナコ〜ニース(泊)

第3日目
 ニース〜エクスアン・プロヴァンス〜マルセイユ(泊)
第4日目
 マルセイユ〜アルル〜アヴィニヨン〜リヨン(泊)
第5日目
 リヨン〜ブールジュ〜ロワール地方〜トゥール(泊)
第6日目
 トゥール〜モンサンミシェル(泊)
第7日目
 モンサンミシェル〜オンフルール〜ルーアン〜パリ(泊)
第8日目
 パリ市内観光(泊)
9、10日目
 パリ〜成田(機中泊)

総集編

旅のあらまし

フランス大周遊の旅

2006年4月9日から18日までフランス周遊の旅に出かけた。私にとって退職記念、いわば卒業旅行でもあり思い出に残る旅だった。
ヨーロッパは私はこれまでにイタリア、スペイン、スイスと3カ国を旅行している。ヨーロッパの中心ともいえるフランスにはまだ行ったことがないので、妻とも相談して今回はフランスを南から北まで縦断すろツアーに参加することにした。バスによる駆け足観光で、歩く部分はあまりなかったが、地方都市を含めてフランスという国の現実の姿がおぼろげながらつかめた気がした。

第1日目 (2006年4月9日) 成田〜パリ〜ニース

飛行機は成田10:30出発予定、パリまでの直行便である。添乗員さんの話によると今回のツアー参加者は全部で33人とのこと。メンバーは後でだんだんと分かってくるが、このうち13人が男性でいずれもリタイアして2〜4年という人が多いようだった。夫婦が12組、一人参加がリタイアの男性一人、若い娘さん一人で残りは中年女性の友達グループ、母娘が一組という参加者内訳だった。

飛行機は部品トラブルで成田を1時間半遅れて飛び立ち、12時間半のフライトでパリ、シャルル・ドゴール空港に着いた。ここであわただしく入国手続きをすませ、ニース行きの国内航空に乗り換える。
ニースのコートダジュール空港に着いたのは現地時間20:30頃。空港近くのホテルには21時頃着いた。夕食は機内でとっているので、あとは風呂に入って寝るだけだ。

第2日目 (4月10日) ニース〜エズ〜モナコ〜ニース(泊)

モンボロンの丘からニース市街
今日はニース〜モナコの海岸線のドライブが楽しみである。9時にバスでホテルを出発し、まずはニースの町並みを抜けてモンボロンの丘に登る。丘の上からは、ニースの町並みとそれに続く地中海の海岸線を望むことができる。ニースを中心とした地中海沿岸一帯は「フレンチ・リビエラ」別名「コートダジュール(紺碧海岸)」と呼ばれる。ニースから程近い海岸沿いには、映画祭で有名なカンヌがある。
丘の上からの景色を見物した後、再び海岸通りに戻り遊歩道を散策する。この通りは「プロムナード・デ・ザングレ(イギリス人の散歩道)」と呼ばれている。19世紀にイギリス人の貴族が保養のためにやってくるようになってつけられた名前だという。
プロムナードに並行して一本裏側の通りで骨董市が開かれていた。かなり規模が大きく古い家具、調度品、雑貨、人形などが並べられていたが、時間もあまりないので掘り出し物を見つけることはできなかった。

ニースの閑静な住宅街の中にシャガール美術館がある。次に我々が見学したのはこの美術館である。シャガールから寄贈された17枚の大作の絵を中心に展示されている。小学生くらいの小さな子供たちが先生に連れられて熱心に絵に見入っていたのが印象的だった。

先生に連れられた子供たちが熱心にシャガールの作品を見学していた

シャガール美術館にて

ニースの大骨董市の様子

プロムナード・デ・ザングレとニースの海岸

懸崖道路を通ってエズ村からモナコへ

ニース市内で昼食の後、再びバスに乗りエズ村に向かう。エズ村はニースとモナコの中間にあり、海抜427mの岩山の上にある。昔は外敵から身を守るためこのような山の上に集落をつくることがよく行われた。このような村は「鷲の巣村」といわれる。エズはそのような村の一つである。
エズに向かう道は海岸から切り立った崖の上を走る。車窓右側には海岸線を望み、左側の山の中腹には瀟洒な家が散在する。昔、ヒッチコックの「泥棒成金」という映画があった。私が中学生の頃映画館に見に行ったのだからかなり古い映画である。この映画の中で、警察に追われた主人公の車がこの懸崖道路を疾走する場面がある。ストーリーはまったく忘れてしまったが、この場面だけはずっと記憶に残っていた。今、その道をバスで走っている。
バスはやがてエズ村下の駐車場に着いた。ここから山の上にあるエズ村まで歩いて登る。家並みの続く山道を登ってゆくと教会が現れる。さらに登ると山の頂上は現在はサボテン公園になっていて、ここからはエズ村が一望できる。また、はるかな眼下には青い海が広がっている。

駐車場に戻りバスの旅を続ける。さて、先ほどの映画の話の続きである。気になったので旅行が終わってからDVDを借りてきて見直した。映画はリビエラを舞台とするケーリー・グラントとグレース・ケリー主演のサスペンスものである。確かにこの付近の懸崖道路を車で疾走する場面がある。しかも運転しているのはグレース・ケリーである。追跡する警察の車を巻いてから車を降りて二人が話し合う場面がある。眼下に美しい海岸風景が広がり、まさに我々がこの日に見たような風景だった。


モナコ観光

やがてバスはモナコとの国境に差し掛かる。国境といっても道の脇に小さな石標が立っているだけである。坂を下りモナコの市街地に出る。モナコは小さい国だがいつも何かしら工事をやっているという。我々が通った時には地下に移された鉄道駅の跡を整備する工事をしていた。常に土地を増やす工事をしているのだ。グレース王妃が造ったというバラ園を見学した後、さらにバスで移動し断崖下の駐車場からエレベーターで大聖堂や王宮のある高台に上る。ここからはモナコの市街、港などが一望できる。モナコは港を境にして大きく南北に分かれている。我々が立っているのは宮殿などを中心とする旧市街。眼下の港の向こう側に見えるのは高級ホテルやブティックが集まるモンテカルロ地区である。

宮殿のある高台からモナコ市街、港を望む
F1レースの時には港周辺の一般道路がレース場になる。この時期には世界中から人が集まり、周辺ホテルは高騰するという

宮殿の近くにある大聖堂
聖堂の中にはグレース王妃と大公殿下の陵墓があり、バラの花が供えられていた

高台にあるモナコ大公宮殿
夏季の大公のいない間だけ内部が一般公開されるという
普段は衛兵がいてものものしい

崖っぷちを活用した海洋博物館
この建物のエレベーターを使って王宮のある高台に出る

モナコを観光した後は再びバスでニースに戻る。フランス観光の第1日目はかくして終わった。