マイソール繁華街の様子A
マイソールはカルナータカ州の政庁がある町なので、その関連の建物なのだろう。この州の言語はヒンディー語ではない。右手の看板にもヒンディー文字とはまったく違う文字が書かれている。インドでは15の言語が公認されているという

マイソール繁華街の様子@
相変わらずオートリキシャーがせかせかと走り回っている。しかし、タクシーの姿はあまり見かけなかった

マイソール(その2)

3月8日(木)
今日は1日マイソール市内の見物である。時間的にはかなりゆったりした予定なので、すべてをゆっくりと進める。私は昨夜は下痢で何回も起きているので、今朝目がさめたのは7時ちかかった。朝食は9時過ぎということになっているので、朝の身支度をした後、妻と一緒にホテルの庭を散歩した。
庭はかなり広く、熱帯性の植物がいろいろと植えられている。木陰には籐椅子なども置かれており、それに深々と腰掛けて耳を澄ますといろいろな鳥の鳴き声が聞こえる。

ホテルの庭にてA
庭には熱帯性の植物がいろいろ植えられている
これは大きなジャスミンの樹のようだ

ホテルの庭にて@
木陰には籐椅子が置かれ、寝っころがりながら鳥の声に耳を傾けることもできる。このあと右後方の建物で朝食とった

9:20頃ヒロたちもやってきて、朝食となった。朝食も庭で食べるが、昨日の場所は日があたり暑いので、脇に設けられた屋根つきの場所で食べる。各自ほしいものを取ってきてテーブルで食べる、バイキング方式である。私はおなかの具合が悪くほとんど食欲がないので、ジュースやミルクなど水気のあるものばかり取っていた。下痢がひどいときには、できるだけ水分を補給しなさいと、以前医者に言われたことがあるからだ。
朝食もすみ、ゆっくりと食休みの時間を取った後、10:30頃ホテルを出発してマイソール市内観光に出かけた。今日は一日、ホテルのハイヤーで観光地を回ることになっている。これなら途中でおなかが痛くなったときも早めに対処することができ安心だ。
車は市内の繁華街を走る。ここでもやはり道路は車であふれかえっている。オートリキシャーやバイクが多く、タクシーはあまり見かけなかった。やがて繁華街を抜け、車の少ない登り道にかかる。坂を登りきった丘の上には大きな寺院があるという。

(チャームンディの丘、ヒンドゥ寺院)
やがて車は丘の頂上に到着した。ここはチャームンディの丘といい、大きなヒンドゥの寺院が建っている。寺院の前は広場になっており、土産物屋などが並んでいる。この寺院はチャームンディ女神を祀る寺院で、中心に大きな塔が聳え立っている。塔の外壁にはたくさんの像が刻まれているが、補修されているのかあまり古い感じはしない。我々はまず、この寺院の中に入った。

チャームンディ寺院の塔
塔の外壁にはたくさんの像が刻まれている。よく補修されているせいか、あまり古いものとは見えなかった

チャームンディ寺院前にて
寺院の前は広場になっており、土産物屋などが並んでいる

寺院の中は撮影禁止で写真は撮れなかったが、熱心にお祈りをする多くの人の姿が見られた。また、土足禁止なので靴を預けて裸足で歩かなければならない。寺院を出た後、広場の土産物屋を覗いた。妻は手作りの小さな木工製品をいくつか買っていた。ココナッツを売る店があり、ヒロが一つ注文した。店の人は大きなココナッツの実を取り上げると、まず、なたで上部を切り落とす。そこにストローをさしこみ、中の汁を吸うのだ。甘くてやや青くさいというか、淡白な味だった。4人で回し飲みしても十分な量があった。全部のみ終わると、また、なたで果実を切り裂き、中のやわらかい果肉を食べられるようにしてくれる。これもプリプリして淡白な味だがおいしい。何よりも、ココナッツはこうやって食べ、こんな味がするものだということが分かって興味深かった。

最後に丘の上からマイソールの市街方面を眺めた。緑が多く、遠くにも高い山などは見えず、デカン高原が果てしなく広がっている感じだ。この丘はその中では高い場所なのだろう。ガイドブックによれば、市街地からこの丘の上までハイキングコースになっているという。我々は再び車に乗り込み丘を下る。途中にシヴァ神の乗物ナンディ(牝牛)の像が祀られており、そこで一時下車して写真をとった。ちなみに、インドで牛(特に牝牛)が尊ばれるのはシヴァ神の乗物だからだということだ。

丘の中腹にあるナンディ(牝牛)像
道のすぐわきにあるので、車を降りて写真をとった。ヒンドゥー教ではたくさんの神々がいるが、それぞれに自分の乗物をもっている。その中でシヴァ神の乗る牝牛(ナンディ)が特に尊ばれている

チャームンディの丘から市街地方面を望む
丘の上からは市街地方面の見晴らしがよい。緑が多く、高い山は見られない。全体が広いデカン高原の一部なのだ

(マハーラージャ宮殿)
再び車に乗り込み、市街地にあるマハーラージャ宮殿に向かう。これはマイソール藩王の宮殿で、現在は博物館として一般に公開されている。マイソールでは絶対に見逃せない見どころである。
宮殿は街の中心部にある。入場門から料金を払って中に入ると、広大な敷地の中に大きな宮殿が建っている。建物の中に入ると、博物館として当時使われていたものなどが展示されている。インドで1,2といわれた藩王の宮殿だけに、王国の栄華や当時の宮殿の生活ぶりが伝わってくる。残念ながら館内は撮影禁止で、写真は一切撮ることはできなかった。

マハーラージャ宮殿全景
イスラームとヒンドゥーの様式がうまく調和したインド・サラセン様式の代表的建築物で、1897年から16年の歳月をかけて完成した

宮殿の見学を終わり、町の様子を車から眺めながら次の見学地セント・フィロミナス教会に向かう。途中、白とえんじ色にペインティングされた街路樹をいくつか見た。ムンバイでも見かけたが、ヒロによるると、これは「この樹は切り倒してはいけない」ということをあらわしているのだという。おそらくインド全土で街路樹を勝手に切り倒して薪やその他の用途に使ってしまう輩が多かったのだろう。業を煮やした行政がこのような手段をとらなければならないということに、インドという国の根本的な問題(貧困と格差社会)が現れているように感じた。
セント・フィロミナス教会は宮殿からホテルに戻る途中にあった。大きなキリスト教の教会で、聖堂の中に入ると何人かの人が静かに祈りを捧げていた。外では子どもたちが多く、小学生くらいの女の子のグループが私と妻に英語で話しかけてきた。

マイソール市内風景A
マイソールは医学の教育が盛んで、学校なども多く、立派な病院もそろっているという。写真は市内の医科大学

マイソール市内風景@
珍しい観光用の馬車がいた。路傍の大樹には白とえんじ色でペインティングしてあった

セント・フィロミナス教会
大きく立派なキリスト教会である。聖堂の中では何人かの人が熱心に祈りを捧げていた

再び車に乗り込み、ホテルに向かう。教会からホテルまでは近く、15:30頃にはホテルに戻った。今日は私は腹の具合が悪く、途中の見学地で2回くらいトイレに行ったが、昨夜のような緊急事態にはならずにすんだ。しかし、ホテルに戻ってからは早速ベッドに横になり、しばらくの間うとうとした。夕食は昨日の場所で19時頃から始まった。このとき私はやはり具合が悪く、せっかくのインド料理だがほとんど食べられなかった。


マイソールからムンバイへ


  


マハーラージャ宮殿建物への入口
館内に入ると見学場所は多く、我々も一通り見終わるには40分くらいかかった。館内は土足禁止、すべて裸足で歩く。(インドの寺院などの中は通常、裸足で見学する)

マハーラージャ宮殿入場門
ここで料金を払い、宮殿の建っている構内に入る

ヒロとサクラ
インドの女性は、一つの長い布をいろいろな形で利用する。サクラもこのような格好をするとインド人と区別がつかないほどだ

ココナッツ売り
たくさんのココナッツが店先に積んである。その中の一つをとり、なたで無造作に果実を切ってくれた店の前を1頭の牛が悠々と歩いていた。いかにもインドらしい光景だ