川の参考書
○川辺のガイド一般
@川辺の散歩道  3G会編  法研  定価 1200円 (平成9年 第1刷発行)
 (内容など)
首都圏厳選100コースについて略図と主要ポイントまでの時間が解説とともに掲載されています。1コースが大体5Kmから9Kmくらいで、大体1時間から2時間くらいで歩けるので、足に自信のない方でも気軽に歩くことができます。私も歩き始めのころ、いろいろな点で参考にさせてもらいました。なお、私のHPの題名「新・川辺の散歩道」は、本書を意識してつけたものです。


A散策絵図シリーズ  村松昭 著  アトリエ77  定価 各巻1300円
多摩川散策絵図
・荒川/隅田川散策絵図
・利根川散策絵図
・野川散策絵図
・玉川上水散策絵図

(内容など)
この本というか絵図は非常に実用的でなものです。1本の川が河口から源流まで1枚の細長い紙(全長3mくらい)に絵図として描かれており、眺めているだけでも楽しくなります。もちろんそんな長いものは持ち歩きに不便なので、コンパクト(10cm×21cm)に折りたたみ携帯しやすいようになっています。川を中心とした周辺の名所旧跡、最寄の駅など位置関係はかなり大雑把ですが、大体の様子がわかります。また、何よりも橋の名前が小さいものも含め、すべて載っていること、河口からの距離が10Km毎くらいに記載されているのも非常に参考になります。私も、最近は必ずこれを携帯しています。

荒川/隅田川のガイドブックおよび参考書
@川のガイドブック 隅田川・荒川  リバーフロント整備センター編  学芸出版社 定価1400円  (2000年8月発行)
(内容など)
本書の扱う範囲は、隅田川全域と荒川の笹目橋から下流の部分です。この範囲についての周辺の名所旧跡の説明から川自体についての歴史、最近の状況など興味ある記事がいろいろと載っています。また、川への親切なアクセスマップなどもあるので、都心にあまりなじみのない方でも安心して散策することができます。隅田川/荒川入門としてお勧めです。



A荒川新発見   東京新聞「荒川」取材班、井出孫六著   東京新聞出版局 定価1600円  (2002年3月 発行)
(内容など)
本書は、平成12年9月から13年12月まで、東京新聞の日曜版に連載されたものをまとめたものです。私も、連載中から楽しみに読んでいたものですが、単行本として発行されました。

荒川の源流から順次下って荒川の河口に至る173Kmの旅、その途中の川にまつわる昔話、現在の様子など盛りだくさんの興味ある話が満載です。特に、秩父を流れる荒川の部分では、井出孫六さんが秩父困民党について取材し、味わい深い内容となっています。全体を通じて、今まで知らなかった荒川が発見できると思います。

多摩川のガイドブックおよび参考書
@多摩川ガイドブック 東京湾から源流へ   津波克明 他著  けやき出版  定価1500円  (1999年8月 発行)
(内容など)
本書では、多摩川を河口の羽田から源流周辺までガイドしてくれます。川周辺の略地図とビューポイントなどを簡潔にまとめています。3人の著者が上、中、下流域をそれぞれ分担し、実際に歩き、沿岸の人に対するインタビュー記事なども載せて、なかなか役に立つ楽しい本です。3人の著者のそれぞれの多摩川に対する愛着の念も感じられます。私も、このようなガイドブックを片手に、もう一度歩きなおしたいような個所がいくつもあります。多摩川のお勧めガイドブックです。


A多摩川水流紀行  大内尚樹 著  白山書房  定価 1600円 (2000年10月発行)
(内容など)
これは、多摩川を河口から源流までできるだけ水線を離れずに、しかも連続で遡行するという異色の紀行文です。著者は、若いころ沢登りを専門とした山やさんで、どうしたはずみか多摩川連続遡行を計画し、実行してしまったのです。河口から源流まで、5日間の水流紀行。中、下流では変人と思われ、上流では釣り人とトラブルを起こしたりしながら進みます。上流の丹波川の辺りから川自体が結構難しくなってきて、本気で遡行してゆく様子は緊張感があります。また、随所に川を巡る文明論なども展開されていて、ややくどいが面白い。


B多摩川をいく 平野勝 著 東京新聞出版局 定価1600円(2001年5月発行)
(内容など)
本書も、「荒川新発見」と同じように東京新聞に1998年1月から2000年12月まで連載された「多摩川をいく(上流編)」の記事をまとめたものです。ポイントを絞って、多摩川の「今と昔」を紹介しています。




私が川歩きをはじめた当初は、とにかく歩くこと自体に夢中で、周囲の歴史とかビューポイント、川にまつわる話などにはあまり目が向きませんでした。しかし、その後だんだんとそのような方向にも目が向いてきて、関連の本などにも目を通すようになりました。ここでは、それらの中から、私のお勧めの参考書をピックアップしてみました。

玉川上水の参考書

玉川上水に関しては、いろいろな本を参考にしました。しかし、いずれも図書館から借りたもので、一般書店で簡単に手に入るかどうかは分かりません。書名だけを列記させていただきます。

玉川上水物語・・・平井英次著 教育報道社 昭和62年7月発行
玉川上水・・・・・・アサヒタウンズ編 けやき出版 昭和63年7月発行
渋谷の玉川上水・・・渋谷区白根記念郷土文化舘編  昭和60年3月発行
図説渋谷区史・・・渋谷区教育委員会編 平成15年3月発行
変貌する玉川上水・・・・恩田政行著 青山第1出版 2002年2月発行
玉川上水紀元・・・・・・・恩田政行著 青山第1出版 1997年5月発行
玉川上水に纏う疑惑・・恩田政行著 青山第1出版 1995年5月発行
幡ヶ谷郷土誌・・・・堀切森之助編 平成5年3月(復刻版)発行
東京近代水道100年史・・・東京都水道局発行



○利根川の参考書

@利根川図志・・・・赤松宗旦著 岩波文庫 1938.年、第1刷発行。2004年、第14刷発行
原本は安政5年(1858)に完成した全6冊の和綴じの本。埼玉県の栗橋から河口の銚子にいたる利根川についての伝説や漁法、祭礼、物産、神社仏閣、薬草、名所旧跡などが絵入りで詳細に書き記されている。少年時代の柳田国男はこの書に魅せられ、後年自ら校訂を行い世に送り出した。

A新・利根川図志(上)(下)・・・・山本鉱太郎著 崙書房出版 1997年発行
上巻が源流から関宿まで、下巻が野田から河口の銚子までの2巻に分かれる。利根川の歴史や民俗をすべて網羅した分かりやすい利根川大事典といえる。紀行文風に書き進められ、読んでいても楽しい。私のHPでも随所で参照させていただいている。

Bアーカイブス 利根川・・・・宮村忠監修 信山社出版 2001年発行
利根川に関するさまざまなトピックスが大学の先生、河川計画、行政等の専門家などによって執筆されている。一般向けに分かりやすく書かれているので、興味のあるところを適宜読んでゆけばよい。

東京周辺の川についての参考書

@江戸の川 東京の川・・・・鈴木理生著  井上書院  1996.9.25 第4刷発行
東京とその周辺を流れる川について、太古から江戸時代、現在に至るまでの変遷を詳細な図版、検証により解き明かしている。 『江戸が、広い意味での利根川河口の一部に成立し、現在の東京になるまでの長い歴史の中で、江戸、東京の人々がそれぞれの時点でどのように川とかかわりを持ってきたかを現状と対比させることは、明日の東京への展望の糸口になりうると考えられる。・・・』 (著者の言葉より)、という視点により記述されている。


A江戸・東京の川と水辺の事典・・・・ 鈴木理生編著 柏書房  2003.3.15 第1刷発行

前項の著者が、同じ対象についてより網羅的に、事典風に編集したもの。前書と重複する部分もあるが、必要に応じて必要な部分を読むことができる。ただ、個人で購入するには価格が高いのが難。