ロッジの食事室にて(ジーナさん、H.Tさん、E.Sさん)
ここのロッジの食事室のテーブルは長い掘りごたつのようになっており、足を入れると暖かい。このテーブルを囲んで国際交流会が始まった。話の中心はルーマニア人の女性、ジーナさん。彼女は1987年、当時のチャウシェスク政権を逃れてニューヨークに移住(亡命?)したのだという。話がマオイストのことに及んだとき彼女の「共産主義なんてくそくらえだ」と言ったその言葉には実感がこもっていた。
そのあとは小説談義になり、「老人と海」さらにはスタインベックの「怒りの葡萄」など話が続いた。このとき彼の「パール」という作品をぜひ読んでみなさい、とすすめられた。この作品は我々は全員知らなかった。機会があったら読んでみよう。
ところで、このような話の進み方だが、要所要所はHIROが通訳してくれるのだが、その場の雰囲気で,通訳なしでも結構意思が伝わるもので、ワイワイがやがやと盛り上がった。彼女とは、お互いにメールアドレスの交換をした。
彼女が部屋に引き上げた後、マレーシア人の若い男性との会話が始まった。彼は、プランテーションを経営しているのだという。結構、あちこちに旅行しているようで、彼のガイドも加わって旅の話が弾んだ。
第4日目(11月24日)ゴレパニ〜デウラリ〜バンタンティ〜タダパニ
今日は、歩く距離は比較的短いのでロッジの出発は遅い。しかし、せっかくここまで来ているのだからもう一度ゴレパニ峠からアンナプルナを眺めてみたい。運がよければ朝焼けが見えるかもしれない。そんな期待で、6時前には起き、,カメラを持って峠まで散歩に出かけた。ロッジから峠までは5分くらい。峠のビューポイントに着いたのが6:10ころ。アンナプルナの上空には灰色の雲がかかっている。ダウラギリは雲がかかって見えない。
日がのぼるにつれ、アンナプルナ上空の雲が赤く染まってきた。すばらしい朝焼けだ。
朝焼けのアンナプルナ・サウス(右)とアンナプルナT峰(左)
ゴレパニ峠からタダパニ方面への道は、林の中を進む。この辺りにはシャクナゲ(ネパール語ではラリグラス)の木が多い。花の最盛期は3月末から4月中旬頃だという。
シャクナゲの林を歩く
大きなシャクナゲの木があり、その向こうにはダウラギリが聳えていた。あの木に花が咲いていたらすばらしいだろうな。
シャクナゲの木とダウラギリ
ゴレパニ峠から先の道は、基本的には林が切れると山が見える。山を見ながら歩くことができる山の街道だ。
林が切れると山が見える
見晴らしのよい丘の上で小休止
また林の中に入る。この辺りはまだ3000mくらいあるのにジャングルである。先ほどのシャクナゲの木とは違う日本ではあまり見かけない樹木が密生している。コケ類も多く見られ、雨期の雨の多さを物語っているようだ。
ジャングルの中をゆく
少し先の林の中で、何やら黒いものが動いている。はじめは水牛が放飼いされているのかと思ったが、近くでよく見るとどうも違うようだ。そのときは結局分からなかったのだが、帰ってから調べてみると、どうやら牛とヤクの交配雑種のゾーという動物らしい。
林の中に見慣れない動物がいた
12時過ぎにデウラリに着いた。ここのレストランで昼食となる。私は迷わずダル・バートを注文した。事のできるまでの間チベットの土産物屋をのぞいてみた。
デウラリのレストラン
レストランの脇で母娘がニガウリ(のようなもの)の皮をむいていた。どのような料理に使うのかはよく分からない。
料理の準備をする母娘
デウラリから先は、また林の中の道となる。途中、小さな川を渡った。ところで、今日歩いてきた道は、ロバは通らないようである。一度も見かけなかったし、落し物もなかった。このように細い橋はロバにはちょっと無理かもしれない。
林の道、小橋を渡る
14:30頃バンタンティに着いた。2日目にも同じ地名のところを通ったがぜんぜん別のところである。このレストランのすぐ裏は高い崖になっている。落石などないだろうかと心配になってくる。ここでティータイムとした。。
バンタンティのレストラン
バンタンティからは、また林の中の道になる。林の切れたところでは山が望めるはずだが雲がかかって見えない。やがて本日の宿泊地、タダパニに到着した。16:20だった。
このロッジはソーラーシステムを使用しており、このシステムからの電気と商用の電気の切り替えスイッチがついている。今の時期はこのシステムの電気しか使えないようになっている。ロッジの経営者の家族が集まっている部屋を見ると、大きなテレビがこうこうとついている。この人たちが、いちばんこのシステムの恩恵を受けているのかもしれない。
タダパニのロッジ
ゴレパニ峠を右に曲がってすぐのところに学校がある。遠くにダウラギリの連峰がくっきりと見えた。子供達はこの山に見守られながら勉強しているのだ。
ゴレパニ村の学校とダウラギリ連峰
9時頃に遅い朝食を終え、10時頃にロッジを出発する。出発前にロッジの前に全員集合。ロッジのご主人(左から3番目)と奥さん(一番右)も加わった。
ゴレパニのロッジの前で