ゴレパニ村の入口
ここでマオイストのために足止めされた
ガンドルン村の元パーミット徴収所(現在はマオイストの勢力下になり閉鎖されている)
ネパール国内情勢
実は、我々もゴレパニ村の入口でこのマオイストに遭遇しました。入口の看板付近に人が集まってなにやらやっている。そのうちに、マオイストが外国人観光客から「協力金」の名目で集金しているのだということが分かりました。
趣意書みたいなものがあり、そこには「我々は貧しい人たちのためにお金を集めている。協力してほしい」というようなことが書かれていました。金額は、一人あたり2000ルピーとのことです。強く抗議している人もいましたが、結局威圧され、しぶしぶながら支払っていったようです。
金を支払うと領収書をよこします。2度払いすることのないようにという彼らなりの誠意なのでしょうか。
事前のWEBによる情報だと、この辺りは政府軍が奪還したとありましたが、また、マオイストの勢力下になってしまったようです。



それから3日後、ガンドルンの村にもマオイストの足跡を見ました。政府のパーミット(入山料)を徴収する建物が閉鎖され、近くにマオイストと見られる男達が5、6人たむろしているのが見えました。その後、銃を担いだ男達が山道を登ってゆくのを目撃しました。この地域も、どうやらマオイストの勢力下に入っているようです。

ところで、このようなマオイストの跳梁について地元の人たちはどのように思っているのでしょうか。少なくとも主に観光客からの収入で生活している人たちにとっては迷惑以外の何物でもないはずです。紛争が続けば続くほどお客は減り、生活に困るのですから。現に、ゴレパニの村で、マオイストが通りかかった家の中から鋭い罵倒(と思われる)声がするのを聞きました。
ネパールは貧しい国です。一般国民の間に現国王や政府に対する不満もあるようです。我々としてはどうすることもできませんが、町に村に、そして山の集落にいつまでも平和が続くよう祈るばかりです。
ネパールの国内情勢は、現在はこのような状況なので、出発に際しては外務省の安全情報等をよく確かめた上で計画を立てましょう。
また、万が一マオイストに遭遇しても、危害を加えることはないと確信し、お金は多少余裕をもっていたほうがよいかもしれません。
ネパールでは、ここ数年、マオイストと呼ばれる反政府組織が政府軍との間で衝突を繰り返しています。今年の3月には停戦協定が成立したということで安堵していたのですが、8月には破棄され国内各地でまた衝突が起きているようです。ただ、このマオイストは外国人を直接のターゲットにはしておらず、遭遇しても危害を加えることはないようです。