二俣尾駅を下りるとすぐ前を青梅街道が通っている。街道を少し歩くと川が見え始め、その先には黒い橋が見える。これまでの橋は真っ赤な橋げたが多かったので、この真っ黒なアーチ橋はやや異様にさえ見えた。これは軍畑(いくさばた)大橋である。軍というイメージからこのような黒い鉄骨の橋にしたのだろうか。この橋の下に降りて川辺を歩くことが出来る。ここからはまだ遊歩道はないので、一般の人は川沿いに歩くのは無理である(と思う)。
青梅街道を少し歩き、沢井駅に近くなると川辺に降りる道があり、川沿いの遊歩道が始まる。二俣尾から軍畑大橋まで約1Km、そこから沢井まで約1.5Kmくらいでありこの辺の駅の間隔は短い。
このコースは多摩川の中でもハイライトの一つである。御岳渓谷を中心に川の両岸には遊歩道が整備され、川歩きの楽しさを心ゆくまで味わわせてくれる。春は新緑、夏は清涼、秋は紅葉とそれぞれの季節が素晴らしい。
二俣尾〜軍畑〜沢井〜御岳渓谷〜川井〜古里(青梅線)
 約9Km
川沿いの遊歩道を行くと、緑色の人道橋「楓橋」が見えてくる。この辺りからはカヌーを操る若者の姿も目につき始める。楓橋を過ぎた辺りに道案内板が立っており、沢井駅からの道をあわせる。下流方面が軍畑駅、上流方面が御嶽駅となっている。いずれも歩いてもそれほど遠い距離ではない。沢井駅方面に行き、青梅街道を渡ると銘酒「澤乃井」の小澤酒造の醸造所があり、見学コースもある。また、川辺の近くには直営の食事どころ「ままごとや」もある。こちらはちと高級だが、大衆的な大きなレストランも庭続きにあるので昼食にはちょうど良い。
食事をしてのんびりと川歩きを進める。時折小さな人道橋がかかっており、対岸に渡ることができる。両岸に遊歩道ができているのでどちら側を歩いてもよい。このへんにもカヌーの姿が多く、白く泡立っている急流部では若者が練習に余念がなかった。また、初心者スクールの一団も見えた。カラフルなカヌーやスーツの色と周りの緑や青とのコントラストがなかなか面白い。
やがて前方に御岳橋が見えてくる。御嶽駅から御岳山方面に行くバスはこの橋を渡ってゆく。この辺では大きな橋で、なかなか貫禄がある。橋の近く、右岸の少し小高いところに玉堂美術館がある。川合玉堂は戦後の一時期ここ御岳渓谷の近くに住み、創作活動を行った。この美術館には彼の少年時代の写生画から晩年の御岳渓谷を描いたものまで約120点が展示されている。(開館10時〜16時30分。入館料500円)
玉堂美術館を出てまた遊歩道に戻り、川沿いに歩く。遊歩道の最終地点に神路橋というのがあり、これの少し先で川辺から少し上ると御岳美術館というのがある。この先遊歩道は無いので、青梅街道を川井駅まで歩くか、元来た遊歩道を御岳駅まで戻ることになる。この地点から川井駅まで約1.7Kmくらいである。私はもちろん青梅街道を歩いてゆく。次のコースとの距離配分もあるので今日は川井駅の次の古里(こり)駅まで歩いた。先ほどの地点の近くに大きな鱒釣り場があり、家族連れが楽しんでいた。川井駅付近の河原は川井キャンプ場となっており、川には新しい大きな奥多摩大橋がかかっている。さらに青梅街道を歩くと青梅線の古里駅に到着。今日の歩きの終点である。
多摩川を歩く11
軍畑大橋から上流方面を望む
軍畑大橋
軍畑大橋の下流の川辺
「澤乃井」の小澤酒造
遊歩道の案内板
楓橋とカヌー
カヌーの練習風景
橋から見る遊歩道の様子
鵜の瀬橋(人道橋)を望む
玉堂美術館
御岳橋付近の多摩川の流れ
御岳橋
奥多摩大橋(下は川井キャンプ場)
   多摩川フィッシングセンター
神路橋(遊歩道の終点付近)
私がこのコースを歩いたのは3月末で、あまり時期が良くなかったので人はそれほど多くはなかった。その後新緑の時期、秋の紅葉の時期にもでかけたが、比較にならないほど多くの人が歩いていました。特に沢井駅から御岳渓谷を歩いて川井駅に抜けるコースは手ごろで、小さな子供づれにもお勧めです。この場合は遊歩道の終点でもと来た道を御岳駅まで戻ったほうが良いかもしれません。季節の良い時期に是非一度歩いてみてください。





見どころなど